あれは確か高校二年生の頃だったか。
夏休みに暇を持て余した俺はバイトをしようと思い立ち、近所の松屋の面接を受けた。
面接での受け答えはまずまずで、その場で店長から「多分入ってもらう事になるけど、一応合否は電話で伝えるね。」と言われウキウキで帰路に着く。
ところが帰って母親に「来週あたりから松屋のバイトをする事になりそうだ」と話したところ、想定外の連打を見舞われる。
「あんたに松屋のバイトなんかつとまるの?チェーン店なんてどうせ厳しいわよ。すぐに逃げ出すんじゃないの?」
(#^ω^)ピキピキ
言ってくれるじゃねぇのマザー?
とはならずに、「確かに俺に務まるんかな?」と素直に忠告を受け入れた結果不安を覚え、徐々にその不安に押し潰されそうになる16歳。
どうしよ、どうしよ・・・と焦り慄いていたが、その夜かかってきた店長からの合格通知電話に対し、「すみません、やっぱりやめておきます」という店長も驚きのクロスカウンター礼儀零式を返す事で、どうにかこのピンチを凌ぐ。
さらに恐ろしい事に、その松屋をその後も何食わぬ顔で普通に利用していた彼は後、こう語っていた。
「だって、一番ちけぇから」
後場、松屋にもみくちゃにされている時不思議とこの時の事を思い出していた。
まあ要するに、一度現実逃避からの思考停止お祈り状態に陥ったって事ですね。
最終的にはどうにか事なきを得たのでよかったです。
本日の収支:+34,061円
今月の収支:+453,617円(税引後)