先日、事前に楽天証券に発注しておいた逆指値注文において、その条件を満たしてから少なくとも12秒以上、本来発注されるべき注文が板に乗らないという事象が発生した。
詳細についてはこちらの記事をご欄いただきたい。
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ニート、怒る -12/16(月) デイトレ結果-
先週末は体調不良につきノートレでした。 木曜日の午後から様子がおかしくなり、夕方少しだけよくなったかなーとブログ書いたりしていましたが、どうやらこれは完全に最後の灯だったようでそこからの24時間は地獄 ...
これにより私はかなりの不利益を被った。
本事象について楽天証券に問い合わせたところ、回答はこうであった。
「おっしゃる通り逆指値の条件を満たしてから12秒以上お客様の発注が滞っている状況ではありますが、これは通常通りという判断で特段対応は致しません。寄り直後はタイムラグが発生しやすい状況です。」
楽天証券のHPには楽天側の不備で逆指値注文の遅延が発生した場合は補償が発生する、と記載があったが、今回のケースはこれには該当しないとの事。
オペレーターの説明によると楽天側で一定時間を越えたら遅延対象、それ未満は対象外という決まりがあって、12秒はそれ未満らしい。
しかしその一定時間というのはこちらに開示しておらず、聞いても教えてくれないので実際にあるものなのかどうかもわからない。
とんでもない事を平気でさらっと言ってきたもんだ。
あまりに無法地帯で俺様ルール。
こう言われたらもう何でもアリな世界である。
実際に起こり得る事
例えば、顧客Aが1,000円に節目がある銘柄のブレイクアウト狙いで、「1,001円以上になったら1,005円で指値注文を出す」というまあありがちな逆指値注文を楽天証券に発注したとする。
そしてこれがジャスト10:00:00に1,000円をブレイクしたとして、12秒後のブレイク成功したとおぼしき世界線とそうじゃない世界線を見てみる。
case1.ブレイク成功したとおぼしきパターン
10:00:12時点株価 → 1,030円
ほんでもって後で文句出たらまずいから、もう一回1,005円の買い注文を出してこれを顧客Aの注文分としておきます! まあもう約定しないと思うけどwwwでも12秒以内は当社規定でセーフだからwww
case2.ブレイク失敗したとおぼしきパターン
10:00:12時点株価 → 970円
うちはこういうの厳格に一秒以内でやりますからwww
株価の動きによってこういう行動分けをされていたとしても、当社規定通りやっているそうなので何も文句は言えない。
なお当社規定は完全ブラックボックス。
こんなんシステム判定すれば2~3秒のラグでも利ザヤ取れる分問題になりそうだけど、今回12秒だからね12秒。しかも最低12秒。
12秒あれば人の目と手でも十分な利ザヤ取れるよ。
これはもう競馬で言うところのノミ行為みたいなもんだ。
しかも当たったら知らんぷり、外れたらちゃんと代金請求。
これがまかり通る世界らしい。こりゃ常勝無敗だわ楽天さんは。
楽天証券にこんな事してます?と聞けば間違いなく「そんな事はしていません」という回答が返ってくるだろう。
そして私としてもこういう事してるだろ!という疑惑を直接ぶつけているわけではない。
やっているやっていないを議論したいわけじゃない。
やってもバレない、やられても文句一つ言えない環境がそこにあるのが問題だろう、という事が言いたい。
電話対応の酷さ
12秒のタイムラグを通常の仕様通りと豪語するその図太さにまず恐れ入る。
ただもう少し詰めて「証券会社に身を置く一人の人間としてのあなたに伺いますが、12秒というタイムラグは通常より遅いとまったく感じませんか?」と問うと「通常よりは少し時間がかかっているように思います」と答える。
通常より遅いって認めてるじゃん。通常より遅いけど通常の仕様通り?言っている事がよくわからん。
通常より遅いそれ即ちイレギュラーケースなんじゃないの?イレギュラーケースならイレギュラーケースなりに説明責任があるんじゃないの?と聞くと魔法の文言「いえそこは当社規定ですから・・・」
別に何が何でも金返せ、って話じゃない。
12秒かかったのが通常通りと主張するのであれば、通常通りと納得出来るデータが欲しいっていうだけの話。
通常逆指値におけるタイムラグの平均値は0.5秒程度ですが、9:00~9:01の時間帯に限定すると平均3~4秒かかり、長い時で15秒程かかってしまうケースがあります。
また当社では障害と判定するのは30秒以上という規定がございますので、今回に関しましては特段対応は致しかねます。
こういう具体的な数字を示した上での回答が欲しい、ってだけの話。そんなに難しいのかなこの回答をするのが。
こういう回答があれば「9:00~9:01の時間帯は楽天で逆指値を使用するのは危険だから他社で発注するか、手で発注するかにした方がよさそうだな」っていう検討が出来るじゃん。
だからせめてガイドラインを示せって言っているだけなのに。
何を言っても「いえそこは当社規定ですから・・・」の無限リピート。
クレーマーっぽい要求はそう言って逃げろ、っていう教育がなされているんだろうね。
もう楽天の電話対応は人である必要がないから機械音声だけ置けばいいのに。
楽天証券に望むこと
私含め多くの人が楽天証券における逆指値のルールを知らないで使用し続けている。
今回たまたまそういった事象が発生したため12秒以内のタイムラグは仕様通りである、という事だけはわかった。
でもさ、それ知ってたらみんなどう思う?
まずえぇぇぇってなるでしょ?そんでもってじゃあ実際何秒以内ってルールなの?ってなるでしょ普通。
だからさ、最低限ガイドラインを示してほしいと思う。
でなければ何が起きても泣き寝入り確定なんでもう安心して逆指値注文を使えない。
これは余談であるが、もう一つのメイン証券口座である松井証券に逆指値のタイムラグについて聞いてみたところ、「通常1秒以内で10秒以上は考えにくい。過去事例でもそういった問い合わせやトラブルは0件」という回答が返ってきた。多分システムの堅牢性が違うんだと思う。
普通システム導入にあたって負荷テストとかやると思うけど、楽天は本当にこれやってんのかな、と少し気になる。
最後に
楽天証券は12秒という時間と一個人への対応を軽く見過ぎ。
そりゃ確かに現時点でこの記事が数多くの投資家の目に留まる確率は極めて低いだろう。
一弱小個人投資家の独り言ブログだ。
そんな事はわかりきっている。
でもこれはブログ記事なので、どこかのタイミングで検索に強くなって日の目を見る可能性もある。
私自身本当はこんな事があったのですぐにでも口座解約したい気持ちはあるのだが、使用しているツールの都合上なかなかそうはいかない事情もまたある。
なのでいつの日かこの記事が楽天証券社員の目に留まり、その体制やシステムが改善される事を心の底から願う。
随分と長くなってしまったが、これにてほぼほぼ愚痴で構成されたこの記事の締めとさせていただく。
以上。